nararaiぶらり

お金にならないものを貯めたい

つないで

寂しい夜に思い出す

一人きりの君の姿

太陽なんかじゃ足りないくらいに

湿りきったアスファルト


君の俯いた背中

何もできないわたしが

その左手の小指くらいは

握って


堅く閉ざした拳開いて

そっと深く息を吸い込んで

君の笑顔がまた見たいから

ずっとここで待っているよ



雨上がりなら見えるはずの

青く澄んだ雲の向こう

顔上げられない君の代わりに

虹の色を届けるよ


締め付けられた心が

君を一人にさせると

わたしが気づいてしまったからには

繋いで


ここに君の居場所はずっとある

あの日の願い 叶えると

決めた背中を見送るだけだから

祈って 歌うよ


遠くに見えてた小さい頃の

夢ならずっと叶わないはずの

諦めきれない未来のことだった



堅く閉ざした扉叩いて

そこが君の進む道と確かめて

一緒に行くなんてとても言えないけど

君は一人じゃない